Digression

絵日記です。

惹かれる文と絵の謎

 

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 最近よく自分が惹かれる文章について考えていました。どうやら、その人自身が何を考えたり感じたりしているのか、筆者の血の通った文章に強く惹かれるみたいです。普遍的に正しいかどうかよりも、その人のアイデンティティを感じられる文章を面白いと思います。

 以前このブログに記事を書くときはよく、「役に立つ」ような記事を書こうとしていました。その方がなんとなく価値があると思っていたからです。でも読み手としての自分の視点で見ると、役立つかどうかは結構どうでもよくて、自分自身の考えとか思ったことが書いてある記事の方が文章としては読みたくなります。もちろん、役に立つ記事は必要で、解決したい問題があるときはとても助かります。でもそういうときってあくまで主眼は問題解決であり、その問題が解決した次の日には大抵書いた人のことも、あるいは読んだことすら忘れてしまうことも少なくありません。読んだ人の記憶に残るような文章を書きたいとは思いませんが、自分で文章を書くならせめて自分が読みたくなるような文を書きたいなと思いました。

 で、上のようなことは自分の中では絵についても共通していることに気づきました。漠然としていますが、僕は/私はこう思ってる!というのが感じられる絵が好きです。そこは技術ではカバーできない独立した部分で、落書きを見て「おお、これは!」と思うこともあれば、派手で緻密な絵を見ても特に関心が浮かばないこともある、そんな現象の原因のひとつであるような気がします。その辺で拾った付け焼刃ではなく、表面的に他人と区別できるかどうかも関係なく、自分自身の内側からくる自己同一性を紙の上に表現できたら、それこそが個性がある絵だと言えるのかなと思いました。