自由に描きたいスケッチ帳

日々のスケッチをのせています。

絵の学習と確証バイアス

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廃村と亡霊。反省点はいろいろありますが、もっと層(皮、骨、とか金属の錆とか)になってる部分を見せるとよかったと思います。リサーチ不足。

 

 今回は確証バイアスについて、絵の練習と関連付けて書きたいと思います。確証バイアスは、自分を含めおそらくほぼ全ての人が大なり小なり日々行っている意識の修正です。簡単に言うと、

「自分の欲しい情報しか目に入らない、あるいは集めない」

という傾向です。

例えばできるだけ本物に近づけるよう模写をしたとき、できた絵と元の絵を見比べて、心のどこかで「ここが違う」とうっすら気づいていても、無意識に他のある程度似せられた部分を探して「これでいいんだ」と納得しようとしたりとか(決して完璧に模写するのがいいと言っているわけではありません。それは模写する目的によります)。この脳のはたらきは無意識下での処理なので、存在自体を知らないと気づくのは難しいと思われます。しかしながら、絵の学習においてこの傾向が強すぎると障害になる可能性があります。特に外からフィードバックを得る機会が少ない環境にいる場合は、偏った方向に進む確率は上がります。これも単純にフィードバックはとにかくたくさん得られれば良いというわけではないし、偏ることが悪いと言いたいわけでもありません。ただ、確証バイアスが自分の絵を客観的に見る目を曇らせていることは確かです。

対策の一つとしては、確証バイアスの存在を知り、それが起こりそうなタイミングでセルフチェックしてみることが挙げられます。上の例で言えば少し思いとどまって、

「もしかして自分に都合のいい部分だけ見ようとしてる?」

と自分自身に訊いてみることです。そうすることで、新しく「修正のためにペンを握りなおす」という選択肢が生まれます。そこから先は自分次第です。あまり根を詰めても体に毒ですから、切り上げてお茶にしたり、次の一枚に進むのも手かもしれませんね。